2014年9月27日土曜日

悪の教典

読んだのはだいぶ前なんですが、
めんどくさいので読んだときの衝撃が今でも忘れられないので
読み直さずにいろいろ書いていこうと思います。



確か映画化されたんですよね。CMしか見たことなかったんですけど。

それでそのCMを覚えてたのと、表紙のデザインにつられて読みました。


で、内容ですが

主人公は高校教師の蓮実聖司
外見もいい、性格もいい、教え方も上手い、
理想の教師、って感じの人ですね。

でもその本性は……って感じのお話。

第一章ではまだ結構裏表ある人なんだなぁくらいに見えるんですけど、
そこからだんだん蓮実の黒さが明らかになっていきます。

表向きは生徒同士のトラブルや生徒と他の教師とのトラブルを
鮮やかに解決しているように見えるんですが、

その裏では立身出世に面倒な人たちをあの手この手で排除しているのでした。

リスクがないと判断すれば、犯罪にだって手を染めます。
うるさいカラスを殺したり、ネットいじめに加担したり、
モンスターペアレントの家に放火したり、邪魔な教師を自殺に見せかけて殺したり。

そして、ラストにはクラス全員を皆殺しにしようとします。

この蓮実と生徒たちの攻防のシーンがこの小説の中でわたしが一番気に入っている部分です。


生徒たちがどれだけ考えても、その一手先まで読んだ蓮実に殺されていく、
はたして生徒たちは生き残ることができるのか?

クライマックスはぜひ買って読んでみてください。


で、この本ですが
学校の授業で一人一冊読んだ本の紹介を発表しろという課題が出まして、

その課題でわたしが選んだのがこの本でした。

課題として、
「内容の紹介」
「読んで思ったこと、感じたこと」
「この本は何を伝えようとしているものか」
等を書くように言われたのですが、

ぶっちゃけクライマックスの衝撃だけで選んで
特に何も考えたりせずに読んだので
何を伝えようとしているかなんて知ったことじゃなかったのですが、

文庫本の裏側のあらすじで
「学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れ込んだとき――。」
という一文があり、この辺をいろいろ弄って適当に発表しましたね。

「他人を疑え、というのではありませんが、誰が何を考えているかわからないものです。
 すべての人が他人を信じ、お互いにその期待に応えられたなら―」

とかそんな感じのこと言いました。
単なる理想ですね。適当に済ませようと思ったのでまぁこんなもんじゃないですか?


なんにせよ、あまり感情移入しないタイプの私
こんなにも衝撃を受けた本です。

皆さんもぜひ読んでみてください。

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